トビタテ!留学JAPAN 9期生 J-45Maoのブログ

トビタテ!留学JAPANを利用してメルボルン大学に留学しているMaoと申します!これから、約一年間メルボルンでの生活について簡単に書いていけたらと思います。 質問はtobitatej45mao@gmail.comまでお願いします。

コンサル一年目が学ぶことを読破しました

最近研究が楽しくて、土日も研究室に行ってデスクワークしています。

トビタテ9期生のMaoです。

 

さて、最近Kindleで「コンサル一年目が学ぶこと」を読破したので、「これは研究の役にも立つかも!」と感じたことを書いていきます。

コンサル一年目が学ぶこと

コンサル一年目が学ぶこと

 

 目次

1. 数字とロジックで語る

2. 相手の期待値を把握、それを超える

3. アプローチ、段取りを最初に考える

4. 自分の意見を持って情報に当たる

 

1. 数字とロジックで語る

これは理系の学生なら皆さん指摘されたことがあると思います。例えば以下のようなグラフがあり、あなたがこのグラフを説明するならどのように説明しますか?

f:id:J-45Mao:20190922111331p:plain

百貨店とスーパーの売上高の推移

 このグラフの説明として大体の人は、「1993年から2002年にかけて百貨店の売り上げは下がって、スーパーの売り上げは上がった。」と説明すると思います。

この説明でも概要は分かるかもしれませんが、詳細は分かりません。そこで出てくるのが数字です。私ならこう書き換えます。「1993年から2002年にかけて百貨店の売り上げは16.1%減少し、スーパーの売り上げは23.3%増加した。」これにより先ほどの説明よりもどの程度変化したかが明確になります。この数字で語るというのは相手にイメージをさせやすく、すなわち相手に正確に伝えることが出来ます。さらに具体化するなら、単調増加or単調減少ではない部分(百貨店の1995年から1997年、スーパーの1999年から2002年)を深堀するとより優れた説明になります。

後はこの値の変化に対する考察を考えれば立派なレポートの完成です。

グラフ→具体的な説明→考察

このように理系学生には必須の知識がコンサルタントにも求められるのですね!

 

この本には数字で語ることのメリットとして、「数字は真実であるため、偉い人も耳を傾けてくれる」と書いてあります。確かに、「この問題は○○という問題を抱えていて大変なんです」というよりも、「この問題は○○年から○○年にかけて△の値が✖%減少しています」とロジカルに伝えられた方が耳を傾けようと思いますよね。

 

2. 相手の期待値を把握、それを超える

これも非常に有益な意見だと思います。現在、メルボルン大学で研究留学をしていますが、やはり結果に対する考察や実験の提案等で相手の期待値(これくらいをこなすだろう)を超えて、自分から提案し結果を出すことで相手から評価される気がします。私が日本にいた時に教授から評価されなかったのは、言われたことだけをやっていた(というかそれで手いっぱいだった)ので、そういった視点が欠けていたのだと思います。

 

3. アプローチ、段取りを最初に考える

これは物事全般そうですよね。期日、そのタスクの本質、やるべきこととそれぞれにかかる時間を考えて取り掛からないと、無駄な作業によって時間を持っていかれますからね。大枠を考えてからタスクに取り組む。これは大切な考え方です。

 

4. 自分の意見を持って情報に当たる

これも非常に大切なスキルで、情報に触れるときに自分なりの解釈を考えてから見ると、その情報の記憶の定着を図ることが出来ます。私はほぼ毎日論文を読むのですがその際に、「この結果の理由はこうだろう」ということを考えてから論文を読むようにしています。これをすることで、考える力も身につきますしもし考えが間違っていたとしてもより強く記憶に残ります。一石二鳥ですね!

皆さんもニュース記事を読む際に1分だけでいいので自分なりの考えを持って情報に触れると理解が深まるのではないでしょうか?

 

いかがだったでしょうか?この本にはまだまだ役に立つ考え方が記載されているので、是非皆さんも手に取ってみると新たな発見または再確認が出来ますよ!