トビタテ!留学JAPAN 9期生 J-45Maoのブログ

トビタテ!留学JAPANを利用してメルボルン大学に留学しているMaoと申します!これから、約一年間メルボルンでの生活について簡単に書いていけたらと思います。 質問はtobitatej45mao@gmail.comまでお願いします。

大学院で研究することについて(届かなかった青空)

最近、私の研究が論文化出来そうで毎日ニタニタしながら論文を読んで英文をかいています。トビタテ9期生のMaoです。

 

さて、3日に1冊程度のペースではありますが、時間に余裕が出来て、最近は本を読むことが出来るようになりました。

昨日読んだこの「届かなかった青空」

 という本は理系で大学院に行こうとしている人、大学院に在籍している人に読んでほしいですね。この本には学部3年生にして海外留学を行い、投稿論文を執筆したことで自身は優れた研究者になるであろうと確信しながら、研究室に配属したとある理系女性の研究を中心にした生活について書かれています。

幸運にも結果を出すことが出来たことが仇となり、教授は「1人で研究をすすめることが出来る研究者」と認識し、ドクターへの進学を期待されながらも放任主義になり、研究の基礎を教わらなかったため、結果を出すことが出来ず修士1年まで上がります。その後は教授の信頼を失い雑務などを押し付けられ絶望し、修士1年の終わりに他大の院に移動することを決意しますが…

 

とまあ踏んだり蹴ったりな理系大学院生の生活を描いています。

私は同情する面もありましたが、この著者にも問題があると思いました。この本を読んで得た教訓は

1. 自分が分からないことできないことはすぐに他者に聞く(たとえ後輩or仲良くない人でも)

2. 教授とのディスカッションでは必ず解決案等を得るまでは絶対に引き下がらない

3. 研究室のルールは守る

4. 勉強は継続的に

 

1は著者の方が研究を進められなかった原因の大部分を占めています。やはり詰まったら誰でもいいから相談をすることが大事だと思います。

2に関しては、教授が早々に著者を見捨てますが見捨てられても教授には食らいつきましょう。教授は得てして知識お化けです(まれに例外はいますが…)。これを利用しない手はないです。自分のために教授を利用しましょう。

3に関しては研究室のルールは守りましょう。著者がパワハラを受けた原因は研究室のルールを守らず、自分勝手な行動をしていたところ他の学生がぶち切れてしまったためです。実験時間や薬品の使い方には気をつけましょう。(私も薬品や器具をよく片付け忘れていましたが、気をつけるようにします。)

4に関しては著者の方は論文を読む機会が極端に少なかったのだと思います。(推測ですが)なぜなら、文中に修士1年の中盤に「自身が学部3年生の際に出した論文を精読したところ、見たこともない英単語が多数乗っていた」と述べています。これは自身が書いた論文がほとんど代筆であることを表し、見たことない単語が多数ということは、明らかに他者の論文を読んでいないのではと感じました。

 

以上です。興味がありましたら是非一読してください。Kindle limitedで無料で読めるので、是非読んでみて下さい。