トビタテ!留学JAPAN 9期生 J-45Maoのブログ

トビタテ!留学JAPANを利用してメルボルン大学に留学しているMaoと申します!これから、約一年間メルボルンでの生活について簡単に書いていけたらと思います。 質問はtobitatej45mao@gmail.comまでお願いします。

就活を終えて

お久しぶりです。

日本に帰国して約3ヶ月が経過しました。Maoです。

 現在、コロナウィルスの影響で経済状況が悪化しており、その影響を受けて就職市場もてんやわんやしていますね。そのような中で先日、私は無事に第一志望の会社様から内々定を頂き、就職活動を終了しました!

 私はかなり運がよく、第一志望含め内々定を3つ頂くことが出来ました。この記事では私の就職活動を振り返り、どのような戦術で内々定を獲得したのかを書いていきたいと思います。

内々定を複数獲得できた要因は以下の3つに集約されていると感じています。

  1. 研究業績を作った
  2. WEB面接になれておいた
  3. 企業研究として、有価証券報告書と経営計画を徹底的に読み込んだ

 まず、1について。よく「理系大学院生に研究実績はいらない。研究プレゼン能力の方が大切である。」という意見を多く聞きます。確かに理系大学院生の就活に必須かといわれれば、必須ではないのでしょう。しかしながら、私は研究活動に注力し、その結果、論文を投稿したという経験が「自信を持って相手にプレゼンする」という能力に繋がったと考えています。また、エントリーシートの頻出項目である、「学生時代に頑張ったこと」とか「自己PR」を記載するときにこの経験は役立ちます。

 もしこの記事を見ている理系大学院生の方がいるならば、是非「論文投稿」を目指して研究を頑張ってみるのはいかがでしょうか?自分自身で研究テーマの立案を行って、その研究結果から得られた知見を世界中に発信する機会というのは貴重だと思いますよ。

 次に2について。今年の就活はコロナの影響でWEB面接が主な面接手法として用いられています。これが意外に難しいんですよね。目線や表情は分かりにくいし、たまに通信が乱れたりしてテンポが悪くなったりして動揺したりします。そんな状況に慣れる方法が「オンライン英会話」です。私は留学プログラムに採択されてから、継続的にオンライン英会話を続けています。その活用方法は

1.英語でかつ質問が設定されているニュース記事を見つける

2.予習として、その記事を読み分からない語彙を調べ、質問の回答をWordなどに書き起こす。

3.英会話レッスン

4.レッスン後に復習を行う。

お気づきの方もいるかもしれませんが、これって就活の面接の流れと一緒なんですよね。1で会社を見つけて、2で企業研究と面接の回答について考え、3で本番を迎え、4で面接後の振り返りを行う。この手法を続けていたおかげで、面接準備とその振り返りで苦労することはありませんでした。面接で落ちたのは20社中2社くらいでしたね。

是非オンライン英会話を就活の練習だと思って活用してみるのはいかがでしょうか?

 

 最後に3についてですが、ESを書くときに私たち就活生は「本当に志望企業を理解している」でしょうか?私はこの「志望企業の企業研究」に非常に苦労しました。正直、どの企業も「環境問題」に対応し、「海外展開」に積極的であり、差別化が出来ませんでした。そこで私が利用したのが、「経営計画」有価証券報告書でした。

まず、経営計画について説明させていただきます。経営計画とはその名の通り、「今後の企業の経営の展望」を述べています。具体的にはどの事業に投資をして、売り上げはどのくらいを目指すのか、具体的な事業展開はどの国に対して行うのか等を記載しています。これは株主向けに公開している資料ですので、非常に読みやすいと思います。この資料を1通り読み、キーワードを抜き取ってそのまま記載しましょう。相手に文化や言い回しに合わせて文章を作成したほうがESの通過率を上げることが出来ると思います。大手化学・食品メーカーである株式会社ADEKAさんを例として、志望動機を書いてみます。

私は貴社の○○事業(この○○は経営計画で注力したい事業)において、△△(この△△は経営計画で注力したい製品)を開発し、貴社が「ADEKA VISION 2025」にて掲げる「先端技術で明日の価値を創造」(このスローガンは経営計画から抜粋)することに貢献したいと考え、志望しました。私はCSRレポートを通して、貴社が××(この××は経営計画で書いてあるのを抜粋)にて世界トップシェアを誇り、高い技術力を有することを知りました。加えて、貴社の海外売上高比率が46.9%(具体的な数字があるとより良いです)と高い割合を占めるほどグローバルに事業を展開し、環境負荷低減に貢献していることに魅力を感じました。そして、私が研究活動を通して培った発想力と研究推進力をもって、△△を開発し、貴社が「先端技術で明日の価値を創造」することに貢献したいと考え、貴社を志望しました。

このようにひたすら経営計画から抜粋すると非常に具体的で定量的な志望動機を書くことが出来、面接官に伝わりやすい志望動機を作れると思います。

次は有価証券報告書についてです。

この有価証券報告書というのは、多くの大手企業のホームページで3ヶ月毎に報告されています。内容としては、「事業ごとの売り上げ、利益はいくらか」、「その分野にどの程度投資しているのか」、「事業が成長又は衰退した要因は何か」などが書かれています。正直すべてを読み込むのは大変なので、上記の点だけでも確認しておきましょう。有価証券報告書はフォーマットが決まってるので、1社読めるようになれば、かなり早く読めるようになります。私はこの有価証券報告書から面接の逆質問を作成していました。この点を踏まえて質問するとかなり深い質問が出来ると思います。

いかがでしょうか?

私は

  1. 研究業績を作った
  2. WEB面接になれておいた
  3. 企業研究として、有価証券報告書と経営計画を徹底的に読み込んだ

の3点を行い、他の就活生と差別化を行い、その優位性を示すことで複数の内定を獲得しました。正直、私は優秀な人材ではないのですが、見せ方を工夫して就活を乗り切ることが出来ました。22卒以降の就活はコロナの影響で先が見えず不安だと思いますが、やるべきことを淡々と行えば必ず内定は獲得できます!頑張っていきましょう!